新三崎橋からみた日本橋川下流部。
日本橋川は千代田区と文京区の境界にある小石川橋で神田川から分流し、中央区の永代橋付近で隅田川に合流する一級河川だが、ほぼ全流路が首都高速道路で覆われている。道路原票のある「お江戸日本橋」まで首都高で覆われているので、最近、日本橋川の復権の動きが政治の中でも論議されるようになった。
日本橋川流域は水運の便がよかったことから、江戸時代から近代に至り、いな、首都高が出来るまで、経済・運輸・文化の中心として栄えた。周辺には河岸(かし)が点在し、全国から江戸・東京にやってくる商品で賑わっていた。首都高は川の中心に支柱を立てて水運を妨害し、景観を妨害したので沿川は寂れた。