動物園や植物園は悲しい。
かつては見たこともない珍しい動物や植物を見せて世界の広さを感じさせた。
しかし、いまは、かってはいくらもいた動物が動物園に、かってはいくらもあった植物が植物園に「保存」されている時代になったのだ。
動物の輸出(カネでの取引)はかなり以前から禁止されて動物園でも手に入らないようだが、植物でもそうなるのではないか(あるいは既にそうなっているのか)
動物園や植物園は国富を誇示する「みせもの」からすでに「種の保存場」になっていたのだ。
やがて人間が宇宙のどこかに逃避するしかないとき、どんなものが選ばれ、持っていかれるだろうか。
ノアの方舟を考え出した人間、知恵の木のほかに絶対に手の触れられない命の木の存在を考え出した人間、人間の原罪を深く考えた人間から現在にいたる人間はなにか「進歩」したのだろうか。