新宿の路地歩きはこれでちょっと中断します。
6丁目では旧都電通りで超大型の再開発の真っ最中で、この空地から見るビル群は
面白い眺めですが、これはちょっと後日にします。
話は変わるが、期待していたNHKの「上海タイフーン」は先週土曜日で、呆気なくハッピーエンドで終わってしまいました。何か拍子抜けした気分ですが、NHKとしてはかなり思い切った中国の経済社会の実態としての人間関係(つまり上海の社会)を描いていたと思う。
「先に富める能力があるものが富め」という改革開放政策の実態は、「陳一家」という闇の資本集団を登場させたり、路上に並べた商品は眼を離したものに落ち度があり、占有離脱物として誰が万引きしてもかまわないという「所有権」否定の前近代的な物権意識を登場させたりして、近代的「所有権の絶対性」とか、「契約」観念とかは通用しない独特な中国社会の実態を赤裸々に思い切ってドアラマの中で描いていて衝撃的だった。。
そこに登場する「男女の関係」も、「個人意識」も、近代意識の中での「個人の尊重」思想とは無縁・異質の互いに利する(得する)ことがあってはじめて成立する「平等互恵」の相互関係である。
観念的な「男女平等」などではない。考えてみれば西洋流の(つまり近代的な)「男女平等」は、経済社会で絶対的に優位に立つ男社会の中で、経済弱者の女を「平等」意識で保護するカラクリ(偽装)に過ぎなかったのかもしれない。中国ではそんな建て前は通用しないのだ。お互いに与えうるものが無ければ、女は男を捨て、男は女を捨てる。これが「平等互恵」だ。抽象的な「男女平等」ではなく、「平等互恵」。
その上、上海のビジネス界では北京語と日本語と英語を話せなければならないらしい。
上海語を話すような女は二流だとみなされるらしい。(「甘苦上海」(高樹のぶ子、日経連最中))
一方、各紙が報じるところでは、広東省東莞市で二つの工場が突然閉鎖され、従業員7000人が解雇され騒動が続いている。8月分の給料から支払われていない。こんな異常事態が平然と行われている。こんな事態がさらに拡大されることが予想される社会主義市場経済の不思議さ。