お祭りにあまり関心のない人?
お祭りよりもっと大事なことがある人
日本かぶれの外人さん
きょうの競馬の成績を語り合う人
クルマでやって来たお神輿応援隊の人たち
無邪気なお神輿好きのボランティア
江戸の三大祭とは深川の勇壮な水掛祭り、平将門を祭神とする神田明神の神田祭、果てがないといわれた氏子町内を擁して山車で有名な氷川日枝神社の山王祭で、浅草三社祭は入っていないそうだ。
え~っ!と思うが、浅草寺と至近距離の酉の市で有名な鳥越のおおとり神社だって当然別の日に別の氏子町内祭りを行っている。でも「浅草」なのだ。
じゃ、なんで三社祭が東京を代表する祭りなったの?というフクザツな話はさておいて、浅草はまぎれもなく現代東京の国際的観光スポットだし、ここに集まる人は現在では生粋の江戸東京っ子より、「東京のおのぼりさん」や「外人さん」の方が明らかに多いが国際的観光スポットのお祭りなんだから、現代東京の代表的祭りといって悪いわけはない。なんだか循環論法だけど・・・
一時の凋落から見事に復活した浅草は、吉原そっちのけで、「江戸」の伝統文化を売り物にすることで商売繁盛に成功したようだ。
しかし、近頃擬古調で改装美麗化した浅草奥山通りは明治→昭和を抹消して、全国観光地の古い町並み保存ならぬ安っぽい偽物通りを完成させた。こうなると喜ぶ人は誰か?芳野屋(伝法院通り)のびっくり変貌ぶりを「more」に載せたので興味ある人は見て頂戴。
「浅草」は三社祭を風物詩に取り込みながら、じつは一年中お祭りの祝祭空間に成功うしたのだ。浅草寺万歳。複雑な思いだが皮肉ではない。