熱中症頭が突然この三枚を選んだのである。
一枚目は説明不要だろう。江戸城だった皇居がじつは都内で一番深い森であることを思い出させる西の丸を望む風景である。戦前、美濃部達吉の天皇機関説を擁護した昭和天皇が自らの意思で自然自生の西の丸の森を作ったのである。その子の平成天皇と美智子妃殿下が戦後日本の平和に非政治的に寄与した役割にも頭が下がる。
二枚目はすぐここがどこかがわかる人は東京人を除けば稀だろう。
戊辰戦争が戦われた上野の森(寛永寺)の上野恩賜動物園にむかう平和で安全な現代の幸福な家族の群れである。終戦直後の上野が復員者の群れと浮浪児の群れの凄まじかったことを消し難い風景として記憶している者(私)には、江戸城付属の寛永寺境内のこの風景がドキンときたのである。
三枚目はそんなこととは全く無関係な東大農場で飼育されているダチョウである。
ダチョウはかなり凶暴で強力な跳びケリを入れる足を持っている。また走力も高速だが、誇りと哀しみにみちた眼でカメラをにらめつけて来た。誰に似ているのか、どうしてそうなのかは全くわからないが、皇居と寛永寺の上野動物園の続きにはこのダチョウが必要だと思った。
(もっとも正直云えばもっと適当なものがあればよかったのだが)
アルツハイマー氏が汚ねー泪をデレデレ流しながら云った。
それでも選挙いく気がある?
ある、と答えておいた。