この向日葵は、囲われた土地の道端に住民が植えた向日葵。
立派な向日葵とは云い難いが、この向日葵を見ていると、なぜか「勘太郎月夜唄」が浮かんできた。
菊は栄える 葵は枯れる 桑を摘む頃 逢おうじゃないか
霧に消え行く一本刀 泣いて見送る 紅つつじ
形はやくざに やつれていても 月よ見てくれ 心の錦
生まれ変わって 天龍の水に うつす男の 晴れ姿
太平洋戦争に突入した昭和18年に製作された映画「伊那節仁義(副題伊那の勘太郎)」の主題歌だ。
歌詞に、なにか菊(天皇)が栄え葵(江戸幕府)が枯れちゃ悪いようなニュアンスがあるので、検閲で問題になったが、股旅者の勘太郎でさえ、勤皇の志篤く、水戸天狗党(勤皇党)を助けて尽力するという筋書きなので、なんとかパスしたそうだ(単に時世の移ろいをいっただけだと弁明したのだろう。でも全面戦争に突入したこの年にこの映画をみる国民には「やくざ」の勘太郎の隠れた心情がわかったのだろう)。
実によく出来た歌詞だな。
市役所のひまわりまつりの向こうを張って、道端に向日葵を植えた住民の心栄えを勝手に推察して、向日葵(これはキク科だけど)を撮った。
★なんだか彩度が極端に落ちてしまったので、現像しなおそうかと思ったが、面倒なのでフォトショップで「彩度」と「コントラスト」を上げることで済ました。