三枚目が気になっているので、あらためて一枚目と二枚目を連れてきた。
ところで、「三枚目」というのは、普通は道化役(キャラ)のこと。
それを主役にするのは、わたしの頭が三枚目なのか。
「三枚目」と言う言葉の由来は、歌舞伎の顔見世のときに、劇場正面に掲げた「八枚看板」の中で、三枚目に道化役者の名を掲げることから、「三枚目」と言う言葉が出来たらしい。
いまでは「二枚目」「三枚目」と言う言葉はあるが、「一枚目」も「四枚目」以下も使われていない。
というより、「一枚目」も「四枚目」以下も何かを表す便利な独立した言葉にはならなかったのだ。
ちなみに、「八枚看板」は「一枚目」に主役の役者名、「二枚目」濡場の役者名、「四枚目」一座の大物役者が演じる「中軸」の名、「五枚目」敵役、「六枚目」 いい人物でありながら実は敵の「実敵」、「七枚目」は「実悪役」、「八枚目」座頭。の順に並べるのだそうだ。
二枚目は主役ではなかったのだ!!
また、四枚目が「中軸」というのも野球みたいで面白い(と、こんなことに感心するのは私がただ無知だからだが)。
ところで、現在も使われる言葉に「一枚目」はないが、「一枚看板」はある。
「一枚看板」とは、「それしかない一張羅」の意味で使われるが、これも歌舞伎から出た言葉で、上方歌舞伎で、劇場の前に掲げた大きな看板のことで、一枚看板には外題を大きく書き、その上部には主役となる役者の絵姿が描かれたものをいうそうだ。
(江戸では「一枚看板」とは言わず「大名題」といった)。
それがなぜ「一張羅」の意味に転じていったのか?
一座の中心的役者の意味から転じて、一般的な組織・団体の中心的人物をも指すことになり、さらに転じて、唯一他人に誇れること(その他はどうでもよい人物の集まり)や、一張羅の意味で用いられるようになったらしい。
以上は全部「語源由来事典」による。