ここはNTTやマイクロスフトなんかが拠点としている新宿南口ビル街の一画。
この少し先に、JR跨線橋がある。
街並みショップがあるので、ついでに訪れる人がいるが、いちばん少年に人気なのは、JR跨線橋上からのJRのいろいろな列車の眺めだ。
湘南スカイライン、成田特急、山手線、埼京線、いろいろな電車が、同時にあるいは少しずつずれて通るので、電車好きな少年は跨線橋の柵にしがみついて離れない。
少年は電車の形式や色に詳しい。母親は知らない。すぐ退屈する。少年は飽きない。
そこで、もう、帰るよ、まだ帰らない、置いてくよ、ママストップ、の「惨劇」が日常展開される。
しかし、この人工地盤そのものは、右側のビル群の通用口としての道路なので、便乗した商業施設があっても、少年は見向きもしない。
この日は年末なので、少年の姿はここにはなかった。