新宿西口のモノリスビル周辺の写真がほとんどだが、年末年始の正月休みで人が絶えたビル街はどう見えるかと思って撮影した。
人工地盤の上に再開発されたつるつるしたビル街。
東京ではどんどん増えている。
その無機質性の際立ったものは、かつては品川南口の高層ビル群や大崎再開発のビル群などだったが、年末近くに臨海線品川駅に行ったときには本当に驚いた。ビル群だけが無人地帯に浮かんでいる。「労働力」だけのロボット人間を高層ビルに押し込む装置のように見えた。こんなとこ、勤めたくないというのが正直な感想。
ことしはJR品川・田町間に新駅をつくり、不要となるJR跡地で再開発ビル群をまたつくるらしい。
再開発と言っても「まち」を創るのではなく、オフィス・商業ビルをつくるのだ。
おおむかし、丸の内三菱煉瓦街が東京駅から有楽町駅に掛けて構築されたときも当初は人々はそんな感情に襲われただろうか。そうでもあるまい。そこには江戸以来の神田・日本橋・銀座が控えていたから。しばらく経つと本社機能を集積したそこはサラリーマンのステータスシンボルのような地区になった。
新宿西口高層ビル街のよさは、すぐ隣に大歓楽街の「シンジュク」が控えていることだ。
いまとなっては、戦後すぐの「新宿副都心構想」は小さすぎたのではないかとさえ思えてくる。
ところで人もクルマもいない風景を撮りたかったのに、現実には人がいないときにはクルマが通る。クルマがいないときには人が通る。新宿では無人都市というのは難しいことを改めて発見した。