落語では病人が死神に自分の命の蝋燭の長さをみせられて、いままさに消えかかっている様が語られる。
見舞い客が死神の一瞬の隙をついて頭の位置を逆向きにすると、こんどは蝋燭が勢いよく燃えている。
やれ助かったと安堵したが、よくみると脇にもう一本消えかかっている蝋燭がある。
アレはなんだと聞くと、死神が答える。さっき、オレが欠伸をした隙に、頭の位置を入れ替えたろう。あの消えかかっているのが見舞いに来たお前の命の蝋燭だ。じゃぁ、あの勢いのいい蝋燭は?病人の命と入れ替えたさっきまでのお前の命の蝋燭だ。もう消えるぞ、消えるぞ~。
命の長さは決まっていて、たとえ他人の命と取替えっこが出来ても、一本ずつの蝋燭の長さは変わらないという咄だ。
無重力空間を光速ロケットで飛んでいれば時間は長くなるんだそうであるが、地上へ帰還しようとすれば重力で時間は速まるそうで、つまりギッタンバッコンなのか?
抵抗は無駄だとわかっていても、抵抗を試みたいのが凡人なんだな。