
私事だが一難去って、また一難のこんにちだ。やれやれと思って箴言集をみたら、
「希望がなくなると、絶望する必要もなくなる」
とセネカの言葉。な~るほど。
この世への欲や未練が気分を滅入らせるだけなのだ。未練がなくなりゃ絶望はない。
「絶望の虚妄なることは、まさに希望と同じだ」
これは魯迅の言葉だと思っていたが、シャンドルという詩人の言葉だったらしい。
大抵の人が思っている絶望も希望もそんなものは単なる思い込み。
着実に生きていくには大して必要のないもの。
だが魯迅はもっと親切だ。
「希望とは、もともとあるものだとも言えないし、ないものだとも言えない」。
「 それは地上の道のようなもので、もともと道はない。 歩く人が多くなれば、そ れが道になるのだ」
希望も絶望も本来そんなものか。リアリストだけが希望も絶望も背負って歩くのだ。
「息をしている限り、何びとも絶望せぬ」
と言った人がいる(ジョン・ドン)。
明快だな~。醒めているな~。息をしていてメシを食わない人はいないからな~。