サルコジ大統領が「わが国はすべての国際機関に対し統計の見直しを促すための戦いを始める」と宣言したそうだ(日経0922「春秋」)。「われわれは数字という名の宗教、市場という名の宗教を作り上げ、それにがんじがらめになってしまった」。
一国の発展、国民の幸せをGDP一辺倒で計るのはおかしい。休暇や家事、ボランティア活動、環境への配慮などにも「価値」を認め、「生活の質」や「国民の幸福感」も映した「新しい指標」が必要だ、という宣言だ。
実際にそんな国際的指標が出来るかどうかは別にして、フランスらしく哲学的だ。
(しかし、フランス政府はアメリカの経済学者に依頼し、すでに「新指標」を取り纏めたという)
お金(所得)は幸福度に限りなく大きなウエイトを占めるが、それだけでは決してないことを大都市の住民ほど実感しているはずだ。
ちなみに、2002年のGDP(国内総生産)の世界ランキングは1位アメリカ、2位日本、6位中国で、国民一人当たりGDPとなると、第1位ルクセンブルク、第2位ノルウエイ、スイスアメリカと続き、それでも日本は第6位だ。
では、国民の幸福度で日本は世界第6位といえるだろうか?
GDI(国民総所得=むかしのGNP)の国民一人当たり世界ランキングは、2008年で、北欧諸国が押し並べて上位を占め、日本は30位だ。日本より下位はイタリー、スペイン、ギリシャ、ニュージーランド。
フランスはドイツに次ぐ23位、カナダが24位だ。
http://siteresources.worldbank.org/DATASTATISTICS/Resources/GNIPC.pdf