この年、東京にはめずらしく1月に雪が降りました
長期間にわたり見ていただいた団地シリーズも、これでいよいよお終いです。
2月にもいってみましたが、3月の移転を控えて、これまで丹精してきた高木も切取られ、庭も既に荒れてきました。草花で飾られていた庭の一部が駐車場に変わっているところもありました。空地に特設された粗大ゴミの一時集積場には、持っていかれない家具類が山積し始めていました。
そんな姿をわたしは撮る気はしません。わたしが惚れたのは各戸が競った庭の饗宴で、それは終わってしまいました。庭とは何か。どうあるべきか。そんなことを考えさせる団地の庭でした。
移転先の高層住棟では当然庭造りは許されるはずはなく、移転した居住者たちに近隣コミュニティーの場であっ庭造りに替わるものが見つかるでしょうか。何も出来ない公園で孤独な高齢者たちはなにを語り合うのかなと思ってしまいます。
その後を見届けたいと4月にもいってみましたが、街区全体がもはや高い工事塀で囲まれていて内部は見えなくなっていました。
さて、話はがらりと変わって、きのう朝日新聞でイタリアのモンテマルティーニ博物館が紹介されていました。既にご承知の方も多いでしょうがこれが面白い。ローマ最初の火力発電所の遺構の巨大なマシーンの配置をそのままに利用して、古代彫像を配置したもので、びっくりの展示法です。下記をコピーして検索欄に貼り付けてみてください。スライドと写真画像の両方が見られます。この団地シリーズとは何の関係もありませんが・・・
http://en.centralemontemartini.org/ スライド
http://en.centralemontemartini.org/percorsi/galleria_fotografica フォト